全7話通して軽い性描写と強姦未遂が入る予定です。
苦手な方はご遠慮ください。











春が来ない



ちょっと馬鹿みたいな人数だった。
いちいち数えてないけどね。
僕にとって群れは群れ。

奴らはみんなマスクなんかつけちゃったりして顔だの何だのを隠してた。
声も必要以上に上げないようにしているようだった。
慣れているようだった。
いけ好かない奴ら。

あたりは暗かった。
決して油断していたのではないつもりだけど、どうだろう。
油断してたのかもね。
僕はそいつらに口に布をかまされて、四肢を地面に押さえつけられていた。

「今日は男か」
「いいだろ、手ごろな女が見当たらなかったんだ」

なるほど、無差別。
こんな奴らが男女平等というのも不思議だったが。
適当な路地に潜伏して、適当な相手を襲う…

こんな奴らが並盛にいてもらっては困る。
まったく不愉快だ。


そう冷静に思っていたんだけど。


複数の手が、身体を、意志を持って触りだして、
思考が止まった。



これは…予想以上に…気持ち悪い。
殴られた痛みのほうがまだましだと思った。
(それは慣れかもしれないけど。)

ワイシャツが千切られて触られて舐められて。
ベルトを引き抜かれて掴まれて弄られて舐められて。

…なんか色々。
もうすべてがきもちわるくて

もう


「やけにおとなしいな。怖くて、勃たない?」

一人が僕の胸から顔を上げて嘲った。
殺意が膨れ上がった。
そいつと目が合った。

「こいつっ…並盛の、ヒバリ…?」

まさか、とでもいうようにそいつは目を見開いた。
同時に、周りの奴らの動きも止まる。
その隙を見逃す手は無い。

力任せに右手を引きぬいて(案外あっさり抜けた)とりあえず僕の股間に伸びていた腕をへし折る。
ついでに驚いて引いた奴らも首から上を狙って仕込みトンファーで地面へと打ち倒す。


もう限界
吐きそう


ベルトを締めなおしていたら、騒ぎを聞きつけた奴らの仲間(多分見張り)がやってきたので地面と仲良くさせてやって 学ランを拾って、家に帰ることにした。


とにかく風呂に入ろうと思った。